安全第一 楽しさ第二
ケガによって運動やスポーツが悲しいものになってはいけない。
これは、中学の運動会予行練習でのムカデ競争で感じたことです。
私たちのクラスは予行練習でも本気で走っていました。
私が所属していた10人弱のムカデは、トラックのカーブを曲がり切れずに転倒し
将棋倒しのような状態になってしまいました。
後ろにいた友達はきれいな肌だというのに
顔に擦り傷を負ってしまいました。
私は片膝を打撲してしまい、その日の午後の練習は
見学を余儀なくされました。私は一晩で回復しましたが、
私の前にいた2人は重傷で本番の競技に出られなくなってしまいました。
予行練習で走るのを禁止して歩かせていれば、みんなケガをせずに済んだのです。
そして誰一人、本番で欠けることは無かったのです。
本来運動会は、みんなで力を合わせて楽しむ行事のはずです。
それが練習の時点でケガをしてしまうようなものであってはなりません。
ケガの危険がある競技はムカデ競争以外にも、ニュースで言われている組体操、
竹が足に引っかかると怖い台風の目などがあります。
それらが、優勝を目指すあまりに保護者を感動させたいがために、
子どもたちを危険にさらす競技になってはいけません。
ムカデ競争や台風の目など、スピードを出すことで危険になる競技は
ゴールの速さで採点するのではなく、足並みのそろい方やどのくらい息が合っているかで評価すれば、速さを競うことによるケガを減らせることができると思います。
組体操は子供たちの安全を第一に考えて、大技を辞めるべきです。
保護者の方々や地域の方々としては、伝統の大技を見たい
という方もいると思いますが、
子どもが大けがをしても、後遺症が残っても、
最悪の場合亡くなっても
大技が見られてよかったと
心から思えますか?
運動会などの学校行事は、保護者の方々や地域の方々を
感動させるための行事ではありません。
子どもたちが、みんなと正しく力を合わせる方法を
学ぶ場であるべきと考えます。
危険なことやどうしても怖いことは、大人も子どもも拒否できる選択肢を
作っていただきたいものです。
みんなで力を合わせること、挑戦することは重要だが、
無理をすることは絶対にいけない。
運動会はそれが学べる学校行事になっていただきたいです。
安全第一、楽しさ第二
優勝と感動はそれらが守られたうえで考えるべきことだと思います。