給食 食べてと言われても…
食べられないものは、食べられません。
私は小学生の頃、給食がほとんど食べられませんでした。
母親が作る料理と少しでも違っていると、怖くて食べられなかったようです。
それも、肉に黒い焦げ目があるとか、汁物の玉ねぎの切り方と大きさが違うとか
細かいことばかりに目がいっていたかと思います。
白ご飯もご飯粒がつぶれているとか一部に黄色っぽく色がついているとかで
食べられませんでした。
「食べないと大きくなれないよ」
低学年の時、担任の先生から何度もこの言葉を聞かされました。
分かっていても、心が給食を受け付けないんです。
当時の私にとって給食は、
母親以外の人が作った得体のしれない料理だったのですから。
そんな得体のしれない料理を、やっとの思いで一口食べたのに
ちゃんと食べろと周りの児童から言われる始末。
みんなからしたら進歩していないように見えるけど、
私にとっては大きな一歩なのに否定されてしまいました。
先生の反応も正直に言って微妙でした。
クラス全体で、給食を残さず食べようという風潮になれば、
自分のペースで給食に慣れようとしている児童を
苦しめ否定することになります。
みんなが給食をごちそうと認識しているわけではないのです。
得体のしれない料理を残さず食べろというのは、
惨すぎると思いませんか?
完食指導の前に、給食に慣れない児童を見捨てないでください。
- 保健室で給食を食べさせ、周りの児童のペースや言動に
気を取られないようにする。
- 一口でも食べたら、褒める。
- 時にはお弁当の持参を許す。
- 残しても、怒らない叱らない。むしろ些細な努力を認める。
- 給食とにらめっこしているからと、口や手を出さない。
当時を振り返ると、このくらいの配慮がほしかったです。
欲張りすぎでしょうか?