発達障害と付き合う、生まれつき茶髪のブログ

発達障害、生まれつき茶髪、左利き…色々なものを持つ女

黒染めによる3つの苦痛

 

黒染めで辛いのは、本当の私を失うだけではありません。

ヘアカラー剤で髪や頭皮にダメージが蓄積されること、

それだけでもありません。

 

黒染めによって、時間とお金も削られていくのです。

 

美容院に行って、黒染めが終わって出てきて、帰宅するまでの時間。

1回あたり2時間かかるとして、2か月に1回は黒染めしなければいけない場合、

1年で12時間もの時間を削られます

それが高校の3年間続くだけで、36時間つまり1日半削られるのです。

黒染めの必要がなければ、その時間を勉強に当てられたかもしれない。

アルバイトや部活動に使えたかもしれない。

余命わずかな家族ともっと一緒にいられたかもしれない。

 

お金だってそうです。カットだけなら1回2500円もしないのに。

3か月に1回でも、年間1万円もしないのに。

カラーもしたら、頭皮が敏感な人はそのケア代までかかってしまうのです。

その場合、私の親族からの情報によると

たったの1回で1万円近くとられるらしいのです。

2か月に1回黒染めしなければならないとすると、

年間で6万円近くもかかってしまうのです。

黒染めの必要がなければ、

大学に通うための学費にできたかもしれない

資格や免許を取るための費用に当てられたかもしれない。

どこかに募金をしたかもしれない。

大切な人のために素敵なプレゼントが買えたかもしれない

家計の負担が減ったかもしれない

 

生まれつき髪が黒くない人が、本来必要のない黒染めをさせられることで

身体的苦痛精神的苦痛経済的苦痛を強いられます。

しかも、本人だけが強いられるのではなく

家族や親しい人にまで苦痛は生じるのです。

 

あなたの家族や親しい人が、黒染めさせられたら

何も感じないでいられますか?

あなたの子どもが、学校から黒染めするように言われて家計が苦しくなったら耐えられますか?

黒染めのせいで、進学に差し支えたら許せますか?

 

黒髪直毛が良しとされてしまう日本社会に、溶け込んで生きていくために、

一部の人が時間やお金の自由を制限され心身に傷を負うのは

言うまでもなく人権侵害ではないでしょうか?

 

多くの人の幸せのためなら、

少人数であれば人権を侵害してもいいのですか?

 

私は、

一人でも人権を侵害される人がいてはいけない

当事者たちが人権を捨てることがあってはいけない

人権を持ったまま生き続けていただきたい

と思っています。

 

言い過ぎでしょうか?